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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第181章 殺しのテクニック
達也とソンヒョクはバラック小屋に戻った。

「何だよ、まだ夕方前だってのにもう帰るんかよ?」

時計は4時をまだ回っていない。

「そうだが、それが何か?」

ソンヒョクはコートを脱ぎ、壁に掛けていた。

「いや、だってまだ陽も暮れてないのに…普通繁華街って言ったら夜の街だろ?」

達也はてっきり夜、いや明け方まで繁華街で遊びまくるもんだと思っていたので、やや拍子抜けだ。

「用事が無い以外は外出しないからな。遊び足りないなら、遊びに行ってくればいいじゃないか」

「1人でウロウロしてもつまんねえよ…てことは普段どうやって暮らしてんだ?」

この薄暗く、埃まみれの中でどうやって寝泊まりしてるんだろう?飯はどうしてるんだろう?

ソンヒョクに対して疑問だらけだ。

「まさかここでオレが寝泊まりしてると思ったのか?」

ソンヒョクはそう言って奥にある床下の扉を開けた。

「ついてこいよ」

ソンヒョクの言われるがまま、達也は床下にある階段を下りていった。

「…な、何だこの部屋?地下室か?」

そこにはごく一般的な間取りになっていて、和室と洋室、ダイニングキッチンと、ちょっとしたマンションの一室みたいになっている。

「あの和室でオレは寝てるんだ」

階段の脇にある、六畳程の和室は障子扉になっており、開けると、掛け軸や骨董品、日本刀と純和風の部屋になっていた。

「じゃあ、風呂は?」

「後ろ見てみろよ」

達也は後ろを振り返った。

移動式のバスタブにシャワーが完備されている。

達也がいる場所はダイニングキッチン兼浴室となっている、中央に階段があって、下りた右側に和室、左側に洋室となっていて、冷蔵庫や調理器具、IH式のコンロが設置してある。

「階段が真ん中にあるのが邪魔なんだが…まぁ住んで不便と思った事はないかな」

「あのバスタブの隣のドアは?」

「ありゃトイレだ。しかもウォシュレット式だぞ」

なんつー間取りになってるんだ?

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