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第186章 俗世に身を置けば過ちを繰り返す

…あれから3年の月日が流れた。

オレは今生きている、自分でも不思議な程、悪運が強かった。

オレはあの時、刀を振り下ろしたヤツに殺される覚悟をした、だが、ヤツの右肩は負傷していて、右腕が十分に上がらかった。

そしてヤツは予めあのコンテナ付近で待ち伏せしていた在日コリアンマフィアに銃で撃たれた…

「뒤는 네가 죽여(後はお前が殺せ)」

ヤツは背後からマフィアの一人に背中を撃たれた。

「…ぐっ！誰だ？テメーもしかしてソンヒョクの…」

ヤツはそんな言葉を残して倒れた。

「亮輔くん、待つんだ！」

「いや、コイツは今ここで殺す！…死ね、この殺人鬼がっ！！」

【パァーン、パァーン、パァーン】


「…遅かったか…」

オレはヤツの頭を狙って何度も弾を撃ち込んだ。

頭がグチャグチャになり、返り血を浴びた…

「はぁ、ようやくだ…ようやくこれで終った…」

ここまで来るのに随分と時間がかかった…そして色んな人々が犠牲になったんだ。

オフクロ、鴨志田、小島、山下、ナツ…他にもオレの知らないところで何人もの人々がコイツによって消された、だからオレはその人達の無念を背負って引き金を引いた…

後悔はしてない、いやそれどころかようやく目的を果たせたんだ、コイツに止めを刺すという目的を…


その後、遺体の処分はマフィアの連中が行った、ヤツは一緒に殺し屋としてのスキルを伝授したソンヒョクという人物を消し、コリアンタウンから脱出した。
だが、ソンヒョクはもし、自分の身に何かあった時は達也を始末してくれ、と頼んでいたらしい…