パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第186章 俗世に身を置けば過ちを繰り返す

人を散々裏切り、陥れ、最後には消す…人の皮を被った悪魔に相応しい最期だった…

沢渡さんは妻と娘を失った、しかもそれは沢渡さんの父親がかつて殺し屋として、コリアンマフィアの何人かを消し去った。

そしてヤクザからキッパリと手を切る為にコリアンタウンで暮らし、ソンヒョクに技を伝授して、ソンヒョクは同胞の命令により、沢渡さんの父親を葬ったらしい…

そしてソンヒョクはヤツに殺しの技を伝授し、沢渡さんの父親のようにヤツに消された…
巡りめぐって、沢渡さんの身内が酷い殺され方をした…

何の因果なのだろうか。

人はこうやって過ちを繰り返していくのだろうか？

その後、沢渡さんは会社の代表取締役の座を降り、オレに譲ってくれた。
オレは頑として断った、だが沢渡さんはもうこの世界で生きていく事に疲れ、後は隠遁生活の様に、俗世から離れて暮らしているみたいだ、今は何処で何をしているのだろう、出来ればまた会いたい…

オレは社長を任されたものの、何をしていいのやら、さっぱり解らず、こんな仕事は自分には合わないと言って、すぐに他の人物に社長の座を譲った、もうこの会社はオレが立ち入る場所じゃない、オレはオレでひっそりと暮らしたかった…

そして今、オレは改めて定時制高校へ通っている。後少しで卒業、実母鴨志田との約束をようやく果たせそうだ。

そしてオレはまたある女と意気投合して暮らし始めている、まだ籍は入れてない、お互い結婚だとかそういうのに縛られず、良い関係を築いていけば、いいんじゃないかな、と。

「亮輔、また勃ってるね、今日はお口でしてあげようか…」