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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第33章 もう学校は無理だから

休み時間になっても、参考書を見ては問題を解いたり、次の授業の教科書を用意してノートを広げて何やら書いている生徒がほとんどで、オレの存在など、そこら辺の石ころと同じように話し掛けるどころか誰も見向きもしない。

何だコイツら、勉強ばっかじゃねえかよ。
そんなにまでしていい大学に入りたいのかよ。

ここも失敗だな。

第一、オレの学力じゃ成績は最下位、留年する予想図が頭に浮かぶ。

案の定、授業を受けても何が何だかサッパリ解らない。

そりゃそうだ、学校に行った期間はほんの少しだけだし、黒板には先生が何かを書いてるが、意味など解るはずもない。

辞めよう。こんなもんオレの望む学園生活じゃない。

前の学校だって辞めたんだ。

オレは放課後、家に帰り、あの学校は無理だから辞めると母親に告げた。

「ホントに困った子ね。じゃあもう学校に行かなくていいからおとなしくここにいなさい。あなたの将来の事ならお母さんのお店を継いでくれれば何も言わないわ」

そしてまた母親と抱き合い、情事に耽っていた。
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