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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第34章 友人が欲しい…

金はあっても、人との繋がりが一切無いオレにとって、この金は何の為にあるのだろうか、何の為に使うのだろうか。

虚しい、こんなにも1人でいることの淋しさを今まで感じた事がない。

金はある、性欲の処理も満たされている。
でも、分かち合える友人がいないのはこの世で1番悲しい事なのではないかと。

学校を辞めてから、会話をした人物は母親しかいない。

母親は何もしなくていいから、家にいればいいと言うが、オレだって外に出て、人並みに遊んでみたい。

どうしたら友人が作れるのだろうか。
とにかく外に出て、友人になれそうな相手を探すか。
でもきっかけが無い。

どうすりゃきっかけが作れるのだろうか?
まさか外に出て、すれ違う人々に「友達になってください」なんて声をかける事など出来ない。
仮にそんな事をしても、相手は気味悪がって逃げていくに違いない。

そうなるのやっぱりSNSに頼るしかないのか。
オレは片っ端からSNSと呼ばれるようなサイトに登録した。

中には出会い系サイトみたいな胡散臭いのもあった。

オレは友人が欲しい、色々な話が出来る仲間が欲しいと掲示板に書き込んだ。

すぐにヒットしてその内容を見ると、ほとんどが女で、援助を求めているような書き込みだった。

今のオレには女なんていらない、女は母親だけで十分だ、オレが欲しいのは男同士で話が出来る相手だけだ。

焦っていたオレは、飯や酒を奢るから話し相手になってくれる男性を探しています、と書き込んでみた。

すると何通かのメールがきて、内容を見ると、ゲイのヤツらが勘違いして送ってきた。

あの書き方だと、ゲイだと思われるのか、オレはどう書き込んだらいいか、どう書いたら仲間が作れるのか。

色々と考えてみたが、これといった案が浮かばない。

仕方がないので、今の状況を素直に書き込んでみた。

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