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カウントダウン・バレンタイン
第1章 キスして
「キスして」
耳元で囁かれた。
卵焼きを掴もうとしていた、箸の動きが止まる。
「…なんて?」
聞き違いだよね?
聞き間違いであって欲しい-既に鼓動を速めながら、強く願う。
最も混雑するお昼の時間帯よりも、三十分ほど早い大学の食堂。
それでも席はそれなりに埋まっており、少し早めのランチタイムを過ごす学生達で賑っていた。
食堂の隅、四人がけの席に並んで座った彼が、再度耳朶に顔を寄せてきた。
その息遣いを感じるだけで、身体はあっという間に熱を帯びる。
胸を高鳴らせながら次の言葉を待っていれば、同じ台詞を繰り返される。
「キスして、華夜《かや》」
陸《りく》は華夜子へ、甘美な囁きを与えた。
近付けると言うよりは-彼の唇は完全に、華夜子の耳輪に触れていた。
耳元で囁かれた。
卵焼きを掴もうとしていた、箸の動きが止まる。
「…なんて?」
聞き違いだよね?
聞き間違いであって欲しい-既に鼓動を速めながら、強く願う。
最も混雑するお昼の時間帯よりも、三十分ほど早い大学の食堂。
それでも席はそれなりに埋まっており、少し早めのランチタイムを過ごす学生達で賑っていた。
食堂の隅、四人がけの席に並んで座った彼が、再度耳朶に顔を寄せてきた。
その息遣いを感じるだけで、身体はあっという間に熱を帯びる。
胸を高鳴らせながら次の言葉を待っていれば、同じ台詞を繰り返される。
「キスして、華夜《かや》」
陸《りく》は華夜子へ、甘美な囁きを与えた。
近付けると言うよりは-彼の唇は完全に、華夜子の耳輪に触れていた。

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