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第8章 悪魔降臨 ―それとも救世主? ―
「…なんだ…匂うなぁ…酒呑んでんのか、おまえ…。一人で呑むの好きなの?…へーッ」
あんだ、この耿輔の好奇の目は?!
人様に迷惑さえ掛けなければ、自分ちで何しようと俺の勝手だろ。
にしても、この目つき…良からぬ予感がするのは気のせい?
「呑んでて悪りーかよ…。んなこたー、俺の勝手だろが。で、何の用だよー、こんな時間に。ッテか、なんで俺の家知ってんだ?」
「内藤から聞いたんだよ。折角、わざわざバイト料持ってきてやったのにその言い方は無いだろ」
好戦的な俺の態度を封じる耿輔の言葉。
バイト料、と聞いて俺の対応は一気に穏やかになる。
「バイト~?んー、この間の変態モノのー?ホントにバイト料出たんだー、耿輔サンキュ!」
目当てのモノだけ手に入れようと手を伸ばした俺に、現実はそれ程甘くなかった。逆にその手を耿輔に掴まれて、動きを封じられてしまう。
「何だよ…その手は…酷いよなぁ。血反吐を吐く思いをして、バイト料もぎ取って来た恩人を部屋にも入れないつもりか?」