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第8章 悪魔降臨 ―それとも救世主？ ―

（残高照会…っと。…ぇ…と、何？…４３９２８円…なんだこの金額。入金￥３５０００ ツヤマノゾム…！って親父じゃねーかよ。何で今頃こんな半端な金額振り込んできてるんだ！？）


待ちに待った親父からの送金だったが、例の仕送りではなくて、なんだか訳の分からない半端な金額だった。意味不明。時期も金額も全く心当たりがない。一体何のつもり？

だが、どうにか電気をストップされることは免れたようだ。それと、今後幾日かの生活費も確保された。
　
にしても…一体…

大学に戻ってからも、納得のいかない送金にあれこれ思いを巡らす。考えたところで答えが見付かる訳じゃないけど。

くれたモノはくれたモノなのだから、俺のモノとして有り難くポッポに入れておけば良いのだろうけど、あの姑息な親父のことだ、後からどんな難癖付けてくるかわかったものじゃない。

下手に手を付けない方が良いんじゃないか？と思ったりも…