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ファニーキンキー
第12章 それは野外
今すぐにでも突き刺して、腰を振りたい欲情に駆られる。
上唇の裏を舐めていたあたしをそっと離し、はぁーとため息を吐いた祥太郎は耳元で艶めく声でささやいた。
「人が来たよ」
それが何?
「他人に見られて感じるの?淫乱だな。クスっ」
あぁ…もう、この人は…
目をつむり身体の力を抜いて笑みを零した。
あたしの止め方を祥太郎はちゃんとわかってくれてた。
「好きよ、翔太郎…」
感じなくなったあたしは、そうささやいてから離れ、ピクニックの荷物を片付けだした。
翔太郎は身体を丸め、股間を押さえて芝生の上を転がっている。何かと戦っているのだろう…
まったくイケメンのくせにそんな醜態を…
はっ!
慌てて目を逸らす。
「ふぇっ…翔太郎…その姿もぉやばいから…やめて?」
「…っ!今から家に帰ってイチャイチャするぞ」
再び欲情しているあたしに気付いて、ものすごい速さで抱きついて股間を擦りつけてくる。
「離れてっ!今日はもう触りませんっ!」
発情中の祥太郎を押し退け、リュックを背負うと駆け出した。