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ファニーキンキー
第13章 それは結実


放課後、廊下にて翔太郎のお見送り。ちょっとご機嫌が直ったみたい。優しい目元で爽やかに笑う。

「明日、いつもより授業終わりが早いだろ?バイトまで少し時間があるから一緒に帰ろっか」

そして、あたしの肘の辺りをさする。

「うん。いいね」

時間があるんだったら、一緒に帰るんじゃなくて……明日は生クリームパンを買っとこうかな。

「じゃ、いってきます」

「また明日ね」

バイト先に着くのは始業時間ぎりぎり、翔太郎の足で20分、あたしの足で25分かかる。会話もなくひたすら急いで歩くだけって、どんな苦行よ?
だからバイトのある日は一緒に帰らない。


「寧奈ちゃ~んっ」

入れ替わるようにやって来た先輩。

「どうして途中で帰っちゃったのよ?」

「途中じゃないですよ、昼休み終わり近くだったじゃないですか。お弁当ご馳走様でした、美味しかったですとお母様にお伝えください」

「で、どう思ったのかしら?」

先輩と一緒に帰ることにして、ヤンキー先輩とお似合いかどうかの経過報告。

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