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ファニーキンキー
第13章 それは結実


“されたがり”の先輩は、こーいう、イチャイチャベタベタしたの好きなんじゃないかなぁ。

喧嘩も強くて男らしい。ヤンキーが嫌じゃなければ女の子はクラっときちゃうんだろうな。その辺がモテる要因かな。
しかもお昼ご飯を用意してくれちゃったりして、実は優しい。

あたしは自分で買った卵サンドパンをもぐもぐ食べ、目の前のイチャコラカップルを眺める。
ついでに先輩のお弁当も食べてやる。

あ…美味しい。

そしてお弁当を食べきると、思いついたように膝歩きでヤンキー先輩に近づいた。

「なんだよ」

睨みを利かせたヤンキー先輩と目を合わせる。

「先輩ってカラコンですか?瞳の色がすっごい綺麗なんですけど」

そう言ってさらに顔を近づけると、

「なんだよ、カラコンなんか入れてねーよ」

と視線を外された。

「ねぇ、センパイも見てくださいよ。綺麗じゃないですか?」

「どれぇ~?」

先輩がヤンキー先輩の瞳を覗き込もうと、顔を掴まえる。

「やめろよ、恥ずかしいだろ。んなことしてっと、ちゅーするぞ」

「きゃぁ~」

取っ組み合った二人は抱き合いながら床に倒れ込んだ。

「お邪魔みたいなんで、お先に失礼しまーす」

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