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ファニーキンキー
第3章 それは悪戯
昨日に引き続き今日も中庭でお昼を食べ、休み時間も残り半分になった頃、
「プール以外で隠れられそうなとこ探しに行かない?」
提案して校内を散歩することにした。
もともと目を付けていたところがある、隣の棟の一階にあるバリアフリーのトイレ。
特別教室しかないフロアだから滅多に人は来ない。
近くの教室から椅子を拝借して、トイレに入り込んだ。
「トイレは気分的に嫌だな」
翔太郎が顔をしかめる。
ふたり居ても余裕のスペースがあるので良いかと思ったけど、実際トイレに立つとあまりいい気持ちがしない。
「そうだね、いろいろ気になるし。出よっ」
椅子を持って出口の方に振り向くと、腕を掴まれ、
「ここまで来たから、今はいい」
翔太郎が椅子を床に戻して、あたしを抱き寄せた。
なんだ、結局は性欲が優先か…って、あたしこそ性癖で相手を選んでるわけで、翔太郎のことをとやかく言えた立場じゃないな。