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ファニーキンキー
第4章 それは弁当
友達の椎ちゃんは、“ザ・おんなのこ”って感じ。
いつも笑顔で、声も、小さい手も、クリクリお目めも可愛くて、優しい子。
その椎ちゃんが彼氏と倦怠期なんだとかで、昼休みに相談したいと言ってきた。
例のクールなSっぽい男と長続きしてるから、あたしの恋愛アドバイスが欲しいんだって。
いやいや、アドバイスするほどでも…照れ。ってヘンタイ行為のアドバイスなんかできるかっーー!!
それに長続きって…まだ1カ月経ってないんですよ?全然、進展してないし。
昼休みになると、祥太郎の席へ行き購買に誘った。
「今日お昼は恵衣子達と食べるから。椎ちゃんが彼氏のことで相談あるんだって。」
「へぇー、寧奈に何の相談?クスっ」
視線だけ向けてニヤリと笑う。あたしがヘンタイってことを暗に言いたいらしい。
翔太郎がその笑いをするんじゃないっ!あたしの専売特許だっ!
「いひひー。あたしのアドバイスじゃないとダメなんだって。」
意味ありげに言葉を返す。
「じゃあ、教室戻るね。」
「俺は伊井のところに行くよ。」
同じクラスでバスケ部員の伊井(いい)がいる部室へと消えていった。