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ファニーキンキー
第4章 それは弁当
3人でお昼ご飯を食べるのは久しぶり。机を合わせてお弁当をひろげる。
「ふふっ。それでね、聞いてくれる?」
椎ちゃんの相談は驚愕した…
中学の時の同級生で、今は別の高校に通っているという彼氏。家もわりと近く、休みの日は毎回会っていると言う。
平日は夜に電話で1時間くらいおしゃべりするんだって、仲がいいんだねー。
話を聞いているだけで、おなかいっぱいになってきましたよ。
恵衣子の方を見ると、ちょっとうんざり気な顔してた。
椎ちゃんは、ずーっと一人でしゃべってる。
「電話でおやすみって言って切った後、寂しくなるでしょ?ふふっ。」
いやいや、たっぷり1時間しゃべったんだよね?
「だから、メールするの。ふふふっ。」
「え?!1時間しゃべった後に?!」
ついに言葉にしてしまった。
「うん、愛の言葉で、愛の確認?みたいな…うふっ。でね、1通目は必ず返信があるんだけど…3通目になると返事が来ないの。時々、2通目も来ないことがあってぇ…ぐすん。」
唖然として恵衣子に顔を向けると、目を閉じて“うんうん”とうなずいていた。
ここ数日はこの話題ばっかりだったんだろうな…お察しします。