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ファニーキンキー
第5章 それは結局
「椎ちゃん、購買に行ってくるから先に食べてて」
「はーい、いってらっしゃーい。ふふっ」
お昼ご飯を買いに翔太郎と購買へ。
廊下ですれ違う女子生徒たちの視線が時々気になってたけど、もう気にしないことにした。だって、翔太郎はイケメンなんだもん。昨日のバスケの試合を見てそのことは、よーく分かったよ。
「今日は椎ちゃんのポエムを見せてもらうんだ」
「え?今日も別々?」
「うん」
「はぁ…」
溜め息を吐いた翔太郎が黙ってしまった。
なんだ?どした?
「あっ。もしかしてプール行きたい?」
「いや、そーいうんじゃなくて………一緒に居たいっていうか」
最後の言葉をぼそっとつぶやく。
「今、一緒に居るじゃん?」
「いや、もうちょっとゆっくりしたいっていうか」
「んー明日は土曜日で昼休みないから…月曜日ゆっくりしよ?」
突然、翔太郎が行く手を阻むように壁に片手を突いて、立ち止まった。
肩を引き寄せられ、耳元でささやかれる。
「明日バイトないから、家に来いよ?」
ついに来たか……
「そっか。いいよ」
M男の醜態を見ないと欲情できないってこと、感じないってこと話さないとね。
あたしは覚悟を決めた。