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ファニーキンキー
第6章 それは先輩
週明けの昼休み。
恵衣子と椎ちゃんと一緒に昼ご飯を食べる。
当たり前の様にその場所にいるあたしをほんのちょっとだけ気に留めて、
「今日は翔太郎くんと別々なの?ふふっ」
椎ちゃんは微笑む。
「うん。ふふふ」
これからは翔太郎と一緒にいることは無い、って言えないあたしは、椎ちゃんの真似をして笑った。
昼休みも終わるころ、恵衣子と他のクラスメイトがひそひそ話す声が耳に入る。
翔太郎が中庭で女と居たって…寧奈とはどーなってるの?と心配してくれてるんだか好奇心なんだか。
その放課後、追い打ちをかけるように見てしまった。
翔太郎と例の上級生が一緒に帰るところを。
上級生は黒地にピンク柄の小箱を持って楽しそうに笑っている。
あの人、タバコ吸うんだ…?
よく見たら、タバコの箱よりも大きかった。コンドームだった。
なんだ…そういうことか。
声を出して笑っちゃった。なぜか涙も出てたけど……