この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ファニーキンキー
第7章 それは純白
「違うよ?」
「へ?」
まだ、何かありましたっけ?
「いいから。家に来い」
カバンを取りあげられ、空っぽになった手に翔太郎の手が強引に繋がれた。
部屋に入ると、真っ直ぐに向かったアイアン製のチェストから白いブリーフを取り出してあたしの目の前に。
「話ってコレのこと」
「あー、そうだったね。持って帰るね。なんか、おかしなこと言った気もするけど、忘れちゃってもらえるとありがたいなぁって…アハハ」
まさか、ご丁寧に返却されるなんて思ってもなかったから、気まずさと焦りで、顔も見ずに早口で笑ってごまかすしか出来なかった。
可能であるならば、全て無かったことにして欲しい。
白いブリーフを受け取るために手を伸ばすと、ひょいとかわされ手の届かない頭上に。
「俺、ちゃんと考えたぞ?」
「ありがと。でも、もう答え出てるでしょ。彼女もいることだし」
「さっきから何言ってんだ?俺の彼女は寧奈だろ」
「へ?…いや、あの…先輩は?」