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ファニーキンキー
第7章 それは純白
太腿を掴んで、白いブリーフを凝視する。呼吸を整えるように大きく深呼吸。覚悟を決めたかに思えたのに、もう少し時間が必要みたい。
バンジージャンプじゃないんだから、さくっと穿いてしまえ!と内心毒づくけど、きっと翔太郎はさくっとバンジージャンプしちゃう男。
「ただの下着だよな?」
「うん。普通の下着だよ」
「でもなぁ…かっこ悪っ」
「うん。イケメンが穿くとね」
白いブリーフを掲げてため息をついたりしている…これ程までに葛藤して穿いてくれたのなら、きっともう、その瞬間に欲情しだすだろう…あたしだって感じる体を持ってるってこと、証明したい。
「ふ…っふぇっ」
白いブリーフを目前に、全裸でうな垂れながら正座をする姿ってだけでも、笑いが込み上げてくる。
翔太郎が、理解しようとしてくれてるのは、わかった。すごくうれしい…
もし、今日クリア出来なくてもゆっくり進めばいい、きっと翔太郎もそうしてくれるって思えた。
そしてついに、山が動いた!
翔太郎は子犬のような視線をちらりと向けた後、立ち上がってそっと白いブリーフに右足を入れる。
続いて静かに左足も通す、するするっと上にあげ、白いブリーフが腰におさまった。
真っ赤になった顔を手で隠しながら、小さな声で、
「…は、穿いたぞ?」
お尻に対してフィットせず無駄にゆとりのある白いブリーフのたるみ感が堪らなかった。