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ファニーキンキー
第7章 それは純白
翔太郎の煽る言葉に現実へと引き戻される。それはまったく余韻など無く…温かく灯った明かりがスイッチひとつで暗闇になるように瞬間的に切り替わった。
「翔太郎、もう感じない…」
「え?」
きょとんとして、手が止まる。
「戻った」
「えええええええっ?うそだろ…俺こんなに回復したのに」
さわさわと全身を触られるが、いつものように感じない体に戻ってしまった。うそでしょって言いたいのは、あたしの方!
体を起こし、膝を抱えて小さく丸まったあたしは、白いブリーフを床から拾い上げて穿こうとする翔太郎をを横目で見つつ、
「それ、もう効果ないよ」
冷ややかに言い放つ。
「え?…じゃあ、どうしたらいいんだ?」
「うーん、次の醜態を見せてもらわないと」
「どんな醜態晒せばいいの?」
「わかんない。思い付かない…」
「いつ思い付く?」
横から両腕をまわし、丸まっているあたしに抱きすがってくる。
「5秒後かもしれないし、明日かもしれないし、1週間後かもしれない…わかんない」
「早く!思い付いて…お願い」