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ファニーキンキー
第7章 それは純白


頭を擦りつけて懇願する翔太郎が可愛い…体の大きな男の仕草としてはひどく可愛い。

これは……苛めたくなるっ。

「そういえばさー、これって先輩のじゃないの?」

ベッドの上に転がっていた未使用の4個連結されたコンドームをひらひらする。

先輩と翔太郎が一緒に帰った時に持っていた箱と同じ黒とピンクのパッケージ、6個入りって書いてある。

「あー、うん。置いてった」

「ふーん、翔太郎って浮気する人なんだぁ?」

あたしは浮気は気にしない。というかあたしの体は面倒くさいから、例え彼氏が浮気のつもりで寝たとしても、やっぱり普通に感じる女の方がいいなって再認識して、あたしのところには戻って来ないと思うんだ。
だから浮気は成立しない。もし、戻って来てくれたら許すけど、そんなの確率ゼロに近いから自分が傷つかないために、期待するような考えは持たないことにしてる。

たぶん、翔太郎は浮気をする人。戻って来る人なのかは、今のところ判断つかない。

「え?ちがっ…あれは断るためっていうか、気持ちが入ってないし…体だけ?ってやつ?」

首を傾げて、疑問形で投げかける。
クスっ。可愛く言うセリフかっ?!

「ふーん体だけなら浮気じゃないんだ?じゃあ、あたしも1個使っていいかな?フフっ」

同じように首を傾げ、可愛さを装い、連結された切り取り線をピリッと破く。

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