この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私と貴方の甘い蜜
第4章 変化と前進
「ごめん、待たせて」
「いえ、本読んでたので全然大丈夫です」
「やっぱり、この髪型すごく似合ってる。次パーマかけてみない?」
「……考えときます」
「じゃあ、行こうか」
会計を終えたあと、里城さんから飯に行かない?と誘われたので近くのファーストフード店で待っていた。
「でも、長さ変えたわけじゃないのにこんなに素敵になったし、アレンジもしてもらってありがとうございました。…なんか自分まで可愛くなった気分です」
複雑に編み込まれて、綺麗に巻いてもらって、鏡に写った自分は別人のようだった。
これならこのまま里城さんをごはんに誘えそう!と、意気込んでいたら、里城さんから誘ってくれたので、私の心はウキウキと弾んでいた。
「そんな嬉しそうな顔されると、美容師冥利に尽きるけど。……店は俺が決めていい?」
お礼を言う私を見た里城さんの顔はほんのり赤くて、目が合うとあからさまにそらされた。
「里城さん、照れてます?」
「は?照れてねーし」
「こういう言葉って言われ慣れてるものじゃないですか?」
「だから照れてねーって!しつこいとチューするぞ」
「……」
「黙るなよ!それはそれで恥ずかしいわ!」
「ふふっ。」
思わず声を出して笑ってしまうと、里城さんの大きな手が、私の頭に乗った。
「愛ちゃんは、そうやって笑っていたらいつでも可愛いよ?」
「……からかわないでください!」
「はははっ。からかってねーし。早く行こーよ。腹減った。」
なんでもない会話がすごく嬉しくて。
何気ない仕草を宝物にしたくなる。
私は、1歩先を歩く里城さんの背中を見ながら、幸せなのに泣きそうになった。
「いえ、本読んでたので全然大丈夫です」
「やっぱり、この髪型すごく似合ってる。次パーマかけてみない?」
「……考えときます」
「じゃあ、行こうか」
会計を終えたあと、里城さんから飯に行かない?と誘われたので近くのファーストフード店で待っていた。
「でも、長さ変えたわけじゃないのにこんなに素敵になったし、アレンジもしてもらってありがとうございました。…なんか自分まで可愛くなった気分です」
複雑に編み込まれて、綺麗に巻いてもらって、鏡に写った自分は別人のようだった。
これならこのまま里城さんをごはんに誘えそう!と、意気込んでいたら、里城さんから誘ってくれたので、私の心はウキウキと弾んでいた。
「そんな嬉しそうな顔されると、美容師冥利に尽きるけど。……店は俺が決めていい?」
お礼を言う私を見た里城さんの顔はほんのり赤くて、目が合うとあからさまにそらされた。
「里城さん、照れてます?」
「は?照れてねーし」
「こういう言葉って言われ慣れてるものじゃないですか?」
「だから照れてねーって!しつこいとチューするぞ」
「……」
「黙るなよ!それはそれで恥ずかしいわ!」
「ふふっ。」
思わず声を出して笑ってしまうと、里城さんの大きな手が、私の頭に乗った。
「愛ちゃんは、そうやって笑っていたらいつでも可愛いよ?」
「……からかわないでください!」
「はははっ。からかってねーし。早く行こーよ。腹減った。」
なんでもない会話がすごく嬉しくて。
何気ない仕草を宝物にしたくなる。
私は、1歩先を歩く里城さんの背中を見ながら、幸せなのに泣きそうになった。