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Best name
第10章 暗闇の底に
アイルは…虚ろな目をしていた
オレとソウタさんに…
気づいているだろうか?
「辛かったね。もう大丈夫だから」
そのへん この女性はプロなのだろうな
などと他人事のような感覚にかられて
女性刑事のアイルへの接し方を
オレはただ見て見守った
「早速で悪いんだけど…話せる事だけで良いの
どうしても言いたくない事は
無理に言わなくて良いし
治療も…あなたが嫌なことは嫌だって~、、、~、、、~』
と、これから行う証拠採取や
事情を聞くことなどを
さりげなくアイルに伝えている
アイルは…どこまで聞けているだろう
『…もしも』
アイルが言葉を放った
オレとソウタさんも無条件に反応する
「え?」
そして女性刑事が
ピクッと眉を動かす
『もしも…ちゃんと…
…全部…話したら… あいつ…
…もう二度と…外に出さない?』
無表情で、ゆっくりと…
ある種 淡々と
アイルが刑事に問いかけた
『…出さない?……』
「~~~…」
その道のプロであろうその人も
一瞬言葉に詰まり
いたたまれない
と言う顔をしてアイルを見た
切り替えるように冷静に向きなおして
アイルに応える
「っ…。~…まずは、あなたが
自分の意思を持って
相手を訴えることが必要です
きちんと裁いてもらって
あなたを傷付けたことを償わせるの
裁判で、しっかり取り決めをして
あなたへの接触を禁止することも
出来るかもしれない」
『……』
「それにはまず
あなたの協力がどうしても必要になるの
私達警察は、あなたに辛い事や
嫌なことを聞くこともあるわ
だけど
あなたを傷つけた相手を
決してこのまま許してはダメ!だから…」
『・・・』
わかっているのかいないのか
アイルはただ〃うん〃とうなずく
泣きもせずに
女性刑事がナースコールを押した
今から、ようやく始まるんだな
すぐに女性医師、ナース
そしてもう一人女性警官といった
複数のスタッフが入室してくる
女性刑事に促されてオレとソウタさん
3人で退室した
アイルが診察や治療、聴取を受ける間
オレは女性刑事をつかまえて
ついに4年前の事を話していた
さっきからずっと脳裏に抱いていたことを
オレとソウタさんに…
気づいているだろうか?
「辛かったね。もう大丈夫だから」
そのへん この女性はプロなのだろうな
などと他人事のような感覚にかられて
女性刑事のアイルへの接し方を
オレはただ見て見守った
「早速で悪いんだけど…話せる事だけで良いの
どうしても言いたくない事は
無理に言わなくて良いし
治療も…あなたが嫌なことは嫌だって~、、、~、、、~』
と、これから行う証拠採取や
事情を聞くことなどを
さりげなくアイルに伝えている
アイルは…どこまで聞けているだろう
『…もしも』
アイルが言葉を放った
オレとソウタさんも無条件に反応する
「え?」
そして女性刑事が
ピクッと眉を動かす
『もしも…ちゃんと…
…全部…話したら… あいつ…
…もう二度と…外に出さない?』
無表情で、ゆっくりと…
ある種 淡々と
アイルが刑事に問いかけた
『…出さない?……』
「~~~…」
その道のプロであろうその人も
一瞬言葉に詰まり
いたたまれない
と言う顔をしてアイルを見た
切り替えるように冷静に向きなおして
アイルに応える
「っ…。~…まずは、あなたが
自分の意思を持って
相手を訴えることが必要です
きちんと裁いてもらって
あなたを傷付けたことを償わせるの
裁判で、しっかり取り決めをして
あなたへの接触を禁止することも
出来るかもしれない」
『……』
「それにはまず
あなたの協力がどうしても必要になるの
私達警察は、あなたに辛い事や
嫌なことを聞くこともあるわ
だけど
あなたを傷つけた相手を
決してこのまま許してはダメ!だから…」
『・・・』
わかっているのかいないのか
アイルはただ〃うん〃とうなずく
泣きもせずに
女性刑事がナースコールを押した
今から、ようやく始まるんだな
すぐに女性医師、ナース
そしてもう一人女性警官といった
複数のスタッフが入室してくる
女性刑事に促されてオレとソウタさん
3人で退室した
アイルが診察や治療、聴取を受ける間
オレは女性刑事をつかまえて
ついに4年前の事を話していた
さっきからずっと脳裏に抱いていたことを