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第12章 輝く季節の中で
『あ…その、とりあえずは
すぐに帰るね

あたし…家
ずっとそのままだから…』




『~それなら明日一緒に見に行くか?

大掃除だなっ!』






『…こんなに汚なくはないよ…?』






『・・・オイっ;💧…(笑)』








『ふふふっ』






じゃれるように・・・笑い合った







そしてオレは不意に

アイルの細い腰を…後ろから抱き寄せる









『っっ・・・りょおき…?』



『……』




アイルをオレの胸に

向き直らせて抱きしめる








『りょ…き・・・くるしいよぉ…』




『・・・』








『リョウキ・・・泣いてるの?』






『~グス・・・おかえり。アイル』








『…ただいま・・・』







アイルの目にも涙が滲む






あの日の・・・


あの日・・・言えなかった

〃おかえり〃を

やっと言えた気がした。














こうして再び

期間限定(?)

同棲生活がスタートした









『腹へった…アイル何食べる?』


『う…ん。プリンかな』







『メシを先に食え!メシを;💧』


『ふふっ、じゃぁ私作るよ。何食べたい?』






『~~…オムライス・・・かな』




『うん。わかった……ぇと

材料・・・あるかな?』





『~多分なんもないな

買ってくるから

ここに必要なもん書いて』




『うん。・・・ぁ、お米は

あっちだったよね?~』






アイルがキッチンをパタパタと歩く横で

オレはテーブルの上のものに目がいく





オレが渡した合鍵




・・・クマとウサギの

ストラップがつけてある






少し笑えた

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