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第14章 オレだけのもの
唇をはなしてアイルを見て
アイルの目から流れ出した涙を
そっと指で拭った



『ハァ…ハァ・・・アイル…。ごめんな』



『…ハァ…ハァ…ハ…~~』




アイルが〃ううん〃と首を振る

息を切らして…目を閉じたままで





『…大丈夫?』


『ハ…ハ…。…』




痛みが辛いのか
声を出さないのか・・・声が出ないのか

アイルはオレの声にただ首を
タテ・ヨコに振って答える


徐々にアイルの手がゆるんで
オレの背中からずるずると落ちていった


手がはなれると
オレは上体を起こして
オレと繋がったままのアイルをみた…



経験上なら…このまま

掻き立てられた欲望を
目の前の女に打ちつけて

そのまますぐにでも放出させたくなる…

ものだと思っているが…




そのまま、しばらく動かずにいた…




オレはこの時…また初めての感覚

初めて感じる不思議な思いに

多大な謎を抱いて

…それをただただ、体で感じていた





まだ誰の事も知らなかった
アイルの中に入って…

アイルの中にオレがいる
オレをアイルが受け入れている



当たり前の…その事
そのままの事が
なんだか不思議に感じていた


ピタリとハマる言葉がない


自分の中に入ったオレを…
しっかりとつかまえて
キュウキュウとアイルがしめつけている



オレがアイルを一人占めしている…という
その体感や支配感は言うまでもなく
快楽や幸福感を高ぶらせる、極上の状態だ



だけど、これが不思議で
その本能で感じる快感とは変わって

目の前の光景に…

オレが名前を知らない感情を見つけていた



いやらしい気持ちにもまるでならない


こんなことをしているにも関わらずだ


オレはオカシイんじゃないか?
とさえ思うくらい



目を閉じて小さく息をするアイル…


息をする口からチラリと見えるピンク色の舌

少し乱れた長い髪

くびれたウエスト…

ふっくらした形の良い胸…




その全て…目の前のアイルの姿が

誰にも見せたことのないこの姿

オレに身をまかせて目を閉じている顔

その全てが…手を触れるのも恐れ多い程

綺麗だと感じる



神秘的…とか言うのだろうか



まばたきするのも惜しい程に
じっと見つめていた



見たこともないものに出逢った
…そんな感覚だ
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