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第18章 過ちの代償…
『リョウキの気持ちはリョウキにしか…
私には…わかんないかもしれないけど
私の言葉に換えて言うなら…

リョウキのこれまでに何があっても
…この先、何があっても…私にとって

リョウキは、リョウキだから。

…良希は…良希でしかないから…』


『……』

〃アイル…〃



『ふふ…ごめん
やっぱ…喋るの苦手

上手く…言えないけど
そゆことだから。・・・ん?』


『?…』



アイルがソファに座り
ぺたんと膝をたたんで
ぽんぽんとたたく




『ん。・・・横になって?』

『なん・・・だよ。めずらしく…』




アイルが膝枕して
オレを包んでくれる



アイルの匂いと
ぬくもりに完全に包みこまれる




…なぜだろう


必然的に・・・気持ちが落ち着くのは





アイルが手を動かしはじめる


オレの耳や頭…手を触って




『…オイ・・・アイル?』



『ストレスは一番身体に毒だよ
・・・リラックスしよう』



耳ツボやら頭…手…

オレにはよくわからないが
手でほぐしてくれてる

…不思議と心地良い






『あ…なんかスゲー気持ちいいかも…』



『でしょ?…ワンコもね…
すごーくリラックスするんだよコレ…(笑)』






『~オレは犬と同等かよっ;!?』




『んふっ…ジョーダン
これは人向け

リョーキ疲れてるね
…手もガチガチだよ

この所、忙しくしてたもんね
疲れが溜まっちゃったのかな?

痛く・・・ない?』





やさしい声と
あったかいぬくもり…そして


そのやさしさが
アイルの手を通して伝わってくる






『アイルって…多才だよなマジで』



『大げさだょ…~誰でもできるって』




アイルの程よく湿ったやわらかい手が

体温…肌の匂いが

オレの強張った体や心をスーっと鎮めていく

全てを…許して
受け入れてくれるかのような

大きな大きな…あたたかくて
やわらかい心…

心地良いぬくもりと
やわらかな声…

アイルの造り出す不思議な空間に
オレはすっかり安心しきっていた


何をモヤモヤしてたんだ?
というくらいに…

安心して…アイルに甘えた
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