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第19章 最後の雨
閉店間際
リョウキとの〃約束〃を楽しみに
少しソワソワしたアイルが店に立っていた


〃ヤダ…。あたし浮かれちゃってる
まだ仕事中…しっかりしなくっちゃ
もう少し・・・もう少しだから〃



チリンチリ~ン。



店のドアが開いて
一人の女性が入ってくる


『こ、こんばんわ~…』


終了間際の来客に
少しだけアイルが慌てて対応した

あまり、このへんで見かけなそうな若い
少し…派手目な女が店内をくるりと見渡す

コテコテのガッツリメイクに派手なネイル


『お探しの種類があれば伺いますよ
ワンちゃんですか?ネコちゃんですか?
それとも・・・』



『ん~…あたし猫派かなぁ~』



『そうですか…中にいますよ。よかったら…』




『んー、でも…今日探してるの
〃人〃なんだよねぇ…』


『…は…ぁ・・・』



『フジサワ アイル さん?
…て、アナタよね?』


『?…はい。…あの…』



『もう営業終わりでしょ?
あなたに急ぎの話があるの

すごく大事な話だから
そこの角曲がったカフェで待ってる

必ず来てね?それじゃ』




バタン

『……』

名乗りもせずに
一方的に用件を告げて女が出ていく


〃どうしよう…。…ていうか、誰?
急ぎの…大事な話?…どうしよう
リョウキと…約束があるのに〃


混乱しつつも
アイルは言われるがままに
喫茶店に向かう


『…あの』

『~ごめんなさいね。イキナリ
?……座って?』



アイルを席に促すと
女がアイルに名刺を差し出す


ネイリスト…〃玲奈〃




『あの・・・話って』

『~♪』



『すみません、私…あまり時間ないので…』


『~コワイ顔してぇ、…営業スマイルは?』




『もう…営業…終わってますから』

『アハハハハ!!あっそう?…ふ~ん
カレシと今からデートとか?
〃そんな〃オッカナイ顔していくの?』



あまり表情の変わらないアイルを
散々に茶化して
カン高く笑って煙草をくわえるレナ

ギラギラした長い爪で
煙草を挟んで振りかざす


『…元々…こんなカオです
…それで・・・私に何か』


『アハ…ハハ…ハァ~
つまんなぁい……アナタの
どこがイイのかなぁ…リョウキ?』






『ぇ…?・・・リョウキ…』




ついに出たその名前に


アイルが初めて動揺した
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