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第25章 焦燥と迷走
アイルの手をとって足早に歩く



コートについている
モコモコしたファーに反して
アイルの手は冷たくなっていた





手を・・・つい強く引っ張って歩く




『・・・・・』



『き。…りょおき・・・ハァ…ハァ』





『ぁ、・・・~ん?何…?』



ハッとしてアイルをみると
少し息切れしていた



いつの間にか早足で歩いていたようだ




当然アイルは
引きずられるように小走りになる




『・・・いたい』



アイルがオレに掴まれた手をかるく引く




無意識に強く掴んで

グイグイ引っ張ってた…




『あ・・・ごめん。つい・・・』




気まずそうにするオレを気遣うように
アイルがオレの腕に手をからめて
再び歩きだす



『でも・・・おかげで手あったまったよ』


『~~…。何・・・食べたい?』





『うんと…イタリアン…な気分かなぁ』


『奇遇。よし、ソレだな!』



ミョーな感情は
なんとか沈んで二人で食事を楽しむ




アイルといる時間はやはり
他の何よりも疲れを忘れさせてくれた



今日は映画を観る約束をしていた
移動する前にコンビニに寄る





『ワルイ・・・タバコ買ってくる』


『うん』





店に入って、そのままレジに並ぶ





と・・・外で待つアイルの側に・・・影





また・・・か?







そして…オレ

あれ?…やっぱ

イラっとする

・・・気のせいじゃない






そのまま出口へ


アイルに声をかける男を遮って
アイルを引っ張る




『あっ…ちょっと…』

『・・・』




またもやスタスタ歩いてしまって
アイルが引きずられるように歩く




『リョウキ?…ねぇ…』

『・・・』



『タバコは…いいの?』

『…いらない』




『ねぇ・・・手…はなして?』


『…間に合わなくなるだろ』




『?…映画…9時半じゃなかった…?』

『・・・』




なぜだ?

アイルの言葉に
一々ピクリと反発するキモチ

…まぁ正論言ってるってのもあってか?



『…あと20分あるし…そんな…急がなくても』


『・・・』




〃なにか〃っていうよりもオレ


なんかオレ

アイルにイラついてないか?

…それとも八つ当たり?



でもなんで?
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