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第25章 焦燥と迷走

『ごめんアイル・・・

またでもいいか？･････映画』






『･････ぇ』





『・・・』



アイルは･･･楽しみにしてたのに









なんだ・・・オレ…。



アイルは…何も・・・してないのに







『･･･』


『う・・・ん。･･･』





少し･･･不思議そうに

残念そうにアイルが返事する。




オレはアイルを引っ張ったまま歩き続ける




駅を通りすぎて・・・





『リョウキ・・・？

帰るんじゃないの…？・・・こっち…』




『帰るとは言ってない・・・』







まただ。






なんかヤな・・・

つっかかるような言い方してしまう






『…ねぇ・・・いたいってば

手・・・はなしてよ･･･リョウキ？』





『・・・』








『あたし・・・なにかした？･･･』




『･･･そういうんじゃ・・・ない』







・・・というか

本当にわからない。



なんでアイルに

こんな態度とるのか・・・。









アイルを強引に引き連れて

いつもは通らない小通りに入る






ズラリと…〃建物〃が


ひっそりめに並ぶ路地・・・







テキトーな所で・・・止まる









『リョウキ…？・・・』




『・・・・・たまには良いだろ？･･･』










アイルが明らかな動揺をみせる












『ぇ･･･でも・・・〃ここ〃って…』











『・・・見りゃわかるだろ？


・・・・・。


・・・・・・・・〃ホテル〃』








『･････』