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第27章 嫉妬
アイルと二人になると
オレはさっき聞いた話の
怒りやイラつき…

そして自分の中のモヤモヤで
無言になる

ついついアイルの手を
強く握って歩いていた

アイルが不安気に
オレに話しかけてくる


『…リョウキ…いたいよ…』

『…』


『ねぇ…もう遅いし私
家にかえるよ…?明日…仕事』

『…ウチから行けよ』



『ぇ…』

『オレのそばにいろ』



『リョウキ?・・・』




しまった…つい強い口調で…

何言ってんだ


オレの意味深な一言に
アイルは益々不安な顔をして見えた



アイルの手を引っ張ったまま
自宅のリビングに連れて行って
ソファに座らせる

背を向けて立つオレに
アイルが言った



『リョウキ・・・何か…怒ってない?』


『…怒ってないよ』



アイルには…って意味だけどなきっと

オレは…心理戦のプロじゃない

どちらかと言えば
と言うか…今

怒りやイラつき…そして

どうしようもない
モヤモヤの蓄積したオレの表情なんて

モロバレだったのだろう


カイトに…〃言うな〃と言われている

けどオレ…回りくどいの…ニガテだ




『だって…リョウキ・・・なんか…』



『…怒ってねーけどさ
アイル…オレに隠してることない?』


…アイルが動揺した

ギクッとしたような、明らかな動揺

そして…悲しげな顔


何かやましいこと、というよりは
オレに何かを疑われたことが悲しい…

そんな表情だろうか

目を右往左往させて
少し落ち着かないアイル

カイトなら…あっという間に
心理を見抜いてしまいそうだ


アイル…
オレにこんなことを言われるなどと
思ってもみなかったのだろうな…

アイルがうつむいて小さな声で答える


『・・・かくしてることなんか…ないよ』


『本当に?…オレに
黙ってること…ない?』


『ないってば…
どうしてそんなこと・・・』



少し泣きそうな顔でオレを見るアイル

これじゃまるで
浮気の尋問でもしてるみたいだ

アイルは益々混乱して動揺している

少しばかり誤解を招く



アイルを怯えさせたいワケじゃない




オレはソファの前にしゃがんで
アイルと目線を合わせて…
口を割らないアイルを問い詰めた







『…仕事で

困ったこととか…なかったか?

嫌なこと・・・ないか?…』
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