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第3章 君の十色
『おぅ……お疲れさま』


『……』


オレの声に
2つ結びの長い髪が揺れて
こちらを振り返る




『わるいな。いつも仕事中に』


『べつに…』






『散歩?…ついていってイイか?』


『・・・?』






『マズイ?』


『・・・べつに』









この調子じゃぁナァ…~(苦笑)




と…少し途方に暮れながらも
アイルについて出た

アイルが3頭の犬を
ひとりで引いて歩いていく




シンプルに…色々聞いてみる・・・か








『メーワクじゃなかった…?』



『べつに』







『一人で…いつも大変じゃないの?3匹も』





〃べつに〃連打を覚悟で話し続ける





ヘタレるな!オレ(笑)







『一人のが…この子たちが落ち着くから』



『じゃぁ…』







『平気だよ』




〃『ハイ』〃というようにアイルが

リードをひとつオレに向けてきた








『あ・・・えと』



『マロン。おとなしい子だから』






河原まで一緒に移動する







『たまに…一緒に行ってもいい?散歩』




『…?…べつに』







『なんで?』





『は…?』





初めてアイルが表情を少し崩した


そりゃ…おかしな会話だからな(笑)







『~…基本、避けられてそうだから』





そのまんま聞いてみる

なるべくやましさを出さずに






『べつ…に』







やっぱそれかよ(笑)



まぁ、いいか











『ルナが……』






『え?』





るな?…


この間の走ってきた犬か


今はアイルが引いている






『ルナが・・・なついたから』



『?へぇ…そう』







『ルナが、初対面の人に

すり寄るの初めてだったから・・・だから』






だからオレに

警戒心が少なかった…ってか?




オイ……?




つまり…?









『~…犬に〃ジャッジ〃されたワケね、オレ』









ったく…。







と…


その時…






くるり…




アイルが振り向いて








クスっと笑った






…笑った・・・初めて






ヤバイ・・・
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