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第28章 約束と絆

『ねぇカイト？
今日お夕飯一緒に食べたい』


『？…ええで～。あ、ほんでも今日
ソウ兄のメシ作らなアカンねん

ソウ兄、遅なるしな
ほなお前一緒に先に食うてってや』





『うんっ…。私も一緒に作る』

『ほな買い出し行くで♪』





店を閉めたアイルとカイトが
楽しげに夕飯の買い出しに向かう



『あ、これ…懐かしい～…
カイト！これ覚えてる？
小さいときよく食べたお菓子
…このピンクの・・・すごく覚えてる』




『おぉ、お前が
近所のワルガキに泣かされて
ﾋﾞｰﾋﾞｰゆうてるときに

ようソレ預けてなだめとったナァ♪
オレの子守り道具や(笑)』



『そ…そうだっけ？(汗);』



『ハハハっ！
お前ピンクのばっか食べよって～
他ん色、全部オレに食わせよって…
かなわんかったな～♪』





『そう…だっけ…ぇ？(汗);』



『ピンクの見せんと
お前泣き止まへんかってん♪

ワガママで
しょーもないガキやったなぁお前～(笑)』



『じっ…自分だって！
ニンジン食べれなかったくせにっ
おばさんに内緒でいつも残してたの
私知ってるんだから！』




『んなっ！？
た、食べれるわ！そんなん』




『ふぅん～…じゃ今日のシチュー
ニンジンどっさり入れるね？
具だくさん♪ｺﾞﾛﾝｺﾞﾛﾝ♪おいしそう(笑)』


『～～～～;！？…アホやし(汗);』


『(笑)』



こんな光景は、数日続いていた。








『アイル～？お前…毎日毎日エエんかぁ？』


〃まぁ、様子みてわかってるけどな…〃



『何が？』


『…リョウキと会うてるんか？
…ケンカしてるんちゃうやろな？
～今日リョウキ…休みとちゃうんか？』



『…ふふ、してないよ

会ってるよ
明日会う約束もしてるし

今日はリョウキ
お友達と体動かしに行ってる』



『…ほぉか』



『それに…リョウキが言ってくれたんだよ』

『うん？』




『…。〃兄ちゃん孝行〃してこいって…』

『ふふ、…ほ～か』



〃あのアホ・・・
ほんにわかりやすいやっちゃ(笑)〃





『～～～』

『エエ男やな、ホンマ…妬けるで』



『～え？何？』





『なんもない♪
ほなアイル～兄貴孝行して
一緒に風呂でも入るか！(笑)』



『…～～～バカ(笑)』