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第29章 星屑の幸せ
歩きながら
チラチラと横目でアイルを見る



とりわけ異変なくは…見えるのだが

オレは・・・

足を止めてしまった。





『…リョウキ?』




公園のベンチの前で止まって
アイルに座るように言う




『ちょっと・・・みせて』



『ぇ・・・何…?』






『くつ・・・脱いで』





アイルの足首を…そっとつかむ。







『っっ~いたっ・・・!!』




『~・・・やっぱり。』





さっき転げ落ちた時に
ひねったか…どうかしたな





『・・・参ったな。
正月だし…病院どこもやってないよな…』




『リョウキ・・・大丈夫だよ?
そんな大ゲサな…。ヘイキだから…』




『・・・~』

アイルを無視して立ち上がる。





『…すぐ戻る。そこで待ってて?
・・・・・ゼッテー動くなよ?』


『え…?・・・うん…』






『知らない人についてくなよ?』




『・・・。・・・・・行かないって』




戸惑うアイルを残して薬局に走る




『・・・~』

〃コレだ…〃



テーピングを買って
すぐにアイルの元へ戻る





困り顔のアイルの前に
再びしゃがんで足首を握る




『ちょっと・・・ゴメン…』

『いっ・・・~~』



『多分、軽い捻挫だと思うけどな…

こっち・・・向けると、イタイ?』



『~~~っ…ぅんっ。

ね・・・どうして わかるの?』





『~~さぁ・・・』



軽く流して

テーピングでアイルの足首を固定した。




『よし。おしまい』


『…すご~い。…全然・・・痛くない』




『応急処置だから、無理に動かすなよ?

・・・~ハネるなって…!・・・コラ』




『だって、ホントに痛くないよ?ホラっ…
リョウキすご~い!お医者さんみたい♪
ありがとっ・・・』



『……~お前なぁ…。
長引くと悪いから・・・
ちゃんと医者行くんだぞ?』




『ヘイキだってば。
リョウキってホントに心配症
大げさだなぁ・・・』


















『ダメだ・・・!!』








少し、強めに声を発したオレに

アイルが一瞬ぴくんっと肩を震わせる。
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