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Best name
第30章 それぞれの、生きる場所…
「… デキない……って

…言われたんすよー…」




酒の入ったシロタが
次第に流暢に話し出す

ぶっちゃけ
ちとメンドクサイ展開だ?…


『~フゥ…結婚考えてるって言ってたっけ?
その彼女と。…〃出来ない〃って?…結婚?』


「いや、その~…ちがくてぇ、なんか
〃ワケアリ〃みたいで~…
彼女、親…リコンしてんですけどね…」



…酒の席だ。

かるく…流しといてもイイ

離婚…まぁ、よくあるハナシだけどな?



「彼女はマジで良い子なんですよ…
可愛くて、やさしくて
いつもニコニコしてんですけど…

なんつーか…どっか暗い、陰みたいな?
そゆのはオレも…

んで…もう 付き合って結構長いし?
イイかな~と思って…そしたらっ

この間、〃自分はデキないんだ〃って
泣かれちまって…~」




『〃デキない〃って・・・不妊とか?』




「…いや、どうもその…

ワケアリっつ~意味みたいで…。

そゆイミっス…」




〃……。〃



酒の…席のハナシだ……。だけど…



ゴト・・・



オレはグラスをもつ手を下ろしてしまう。








「…義理の父親…母親の再婚相手から

どうも、家を出るまでずっと・・・

そういうコト・・・あったみたいで」




『・・・・・・』



聞き流せば・・・いいんだけど。





「キスくらいでメチャクチャ狼狽えたり?

真っ赤になったり…肩ビクビクさせたり

オイオイ~?とは思ってたんすけどぉ…」




『〃キスくらい〃……?』


オレの眉が
勝手にピクっと動いてしまう。




「~そりゃ初めは
カワイイ~って思ってましたよ?

でも彼女24っスよ!?
ナンだかな~って思い始めてて

それがまさか…義理の父親に~なんて
カミングアウトで!~」




『・・・お前さ
他人にベラベラ喋んなよ…。
人の…そんな、深刻な事』




オレの表情の変化に反して
シロタはヒートアップしていく。






流せば・・・いいのに、オレ…。





「ぃや、オレだって
ショックだったっつーか…

その事実もそうだし
〃デキない!ムリ!〃って言われたら

タキガワさんどーします実際!?~」



〃……。〃


聞き流せば…良かったんだけど、オレは





聞き流せなくなって・・・
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