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第32章 最高の名前
『ここに呼べ・・・・』

『?』




考え込むオレに

ソウタさんが

コンコンとテーブルを叩いて言う。






『埒があかねぇ・・・俺から話す。

アイルのヤツを…ここに、すぐ呼べ…』



『いや・・・・・でも』





『やかましい…。さっさとしろ?

リョウキ・・・お前~…
にっちもさっちも、いかねぇから
俺んトコ来たんだろぉがぁ…?

アイツがいなきゃ…ハナシにならん。

するべき話は、しなきゃなんねぇさ』






アイルを待つ間

ソウタさんは
アイルを引き取った時の話…


当時の、アイルの両親とのやりとりや
言うなれば…養育だとか


取り決めのような事や

詳しい事をそれとなく
色々と話してくれた。


オレが知らなかった
アイルの置かれた立場・・・。






これも、ここだけの話かもしれないが






実際のところ
ソウタさんは、アイルの両親には

しきりにアイルの様子を伝えたり
それこそ手紙を出したり
何度も連絡はしていたそうだ。


音信不通と言うことは当然ない。
両親ともそれにはちゃんと応えたそうだが

応答、あるいは返信するのみで
あちらからの連絡は一度もないそうだ。



おそらく…というか確実に
アイルはその事を知らない。



アイル自身がずっと

両親に会おうとも

思わなかったかもしれないけど




ソウタさんがアイルに

両親に連絡するようにと

声をかけなかったのは…




〃かけられなかった〃のだろう。




〃言えなかった〃のだろう。




そんな・・・両親の反応を。





ソウタさんが驚くほどに
電話でも手紙の返事でも


ソウタさんに対する挨拶や返事で
アイルの親は…アイルの話をしないのだとか。


ソウタさんの胸中を考えても
ものすごく複雑だ。



聞けば聞くほど、心が痛くなる。

できるならこのまま
そっとしておいてあげたい

触れずにいたい。




だけど…それは出来ない


さけられない


そんな矛盾…。
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