この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Best name
第32章 最高の名前
『愛留・・・』



部屋の中に一歩

また一歩と
足を進めてくる母親に・・・一歩



ようやくアイルが

オレの一歩前に出て

お母さんに近づいた



『ママ・・・』


『久しいわね…愛留』



少し…アイルの声が震えたのがわかる



アイルの名を呼び

うっすら笑う…というか

凛とした表情で

笑顔を向けるアイルのお母さん



『あの・・・ママ
今日…来てくれてありがとう…嬉しい』


『ふふ・・・顔……よくみせて…?』



かすかに涙声なアイル、そして応える母親



そのままハグ

・・・でもするのかな?

なんて…様子をみる





感動の再会だ

ジャマせず

ゆっくり言葉を交わして欲しい



・・・なんかオレ

すごい瞬間に立ち会ってる

そんな気がしていた



『~…』

『・・・ママ』



『~~。…ん』

『…ママ?』


うつむき加減のアイルに

〃顔をみせて〃

と言ったお母さん…



何年も会ってなかった娘と再会したんだ

そう声をかけるのは当然か


ちょっと…感動的だ

なんて思ってみてみる


それでもって

ぎゅ~~っと…アイルを

抱きしめたりでもするのかな…なんて


思ってみていたんだが…


『・・・ん』

『……??』



『ん…』

『ママ・・・???』



じ~~~っと…



アイルのお母さんは

ホントに、じ~~っと

よく顔を…

アイルの顔を、覗き込むようにみていた



『ママ…あの…』

『~顔…上げなさい』


『…ぇ』


『ホラ……モジモジしないの』


『ご…ごめんなさい』


しまいには、アイルの顎に手を当てて
クイっと上を向かせているお母さん…



『ふぅ…ん。
ん、それなりに成長…したわね』



ニコリ…

笑って手をはなし
アイルに笑いかけていた


〃・・・?〃

なんか……?なんだ?



アイルは一瞬
母親に両手を
伸ばそうとしたようにも見えたけど


母親の方は抱きしめるワケでもなく
じっと…ホントにじっと
アイルの顔を見つめ

更には全身……それこそ
頭のテッペンから爪の先まで…と言った風に
じっくりアイルをみていた


なんか…チョット

変わったスキンシップ(?)というか

変わったコミュニケーションだね…?






なんて…思ってみていた
/986ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ