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第32章 最高の名前
アイルの問いに

母親は不適にニヤリと笑い

腕組みをしてアイルを見た。





『アナタ・・・昔から

物分かりだけは良い子だったわね・・・』










だから・・・何言ってんだよ


この親・・・・・・?







開いた口が塞がらない

オレは言葉をなくした。






ガシャシャ・・・・・っ





ソウタさんが

思わずひっくり返したカップを

慌てて直しながら母親の方を向く。





『ハハハっ…あ…アヤメさんっ!!

ハハっ・・・いくらナンでも、ハハっ!

こんな日に~…っ
なんとも渋いご冗談だっ!

いや~…ぁ!こんな日だから
逆に良いんですかね!?

実にシュールな!
ハハっ…笑いのセンスまで一級品とは!

さすがですっ・・・ハハっ…ハハハ!!』









・・・目が、ちっとも笑ってないが





ソウタさんがなんとか流そうと

笑いながら割って入る。








『カツラギくん・・・』







そしてソウタさんは…






『アヤメさん・・・。

〃ご戯れ〃がすぎますよ…。

このような日に…こんな場で

いくら冗談でも・・・

そんなことは…っ・・・』







動揺を沈め

真顔になったソウタさんは

キッパリと・・・真っ向から

それを否定した。







ソウタさんの言うことが…

ソウタさんが・・・至極まっとうだ。





あまりに異様な

異常な事を言い出す

アイルの・・・お母さん。






『カツラギくん・・・・・?』




『今日は・・・!

~~今日のこの場は…!!

〃そんな話〃をするためのものでは…っ』















『・・・・・部外者は、黙ってて』













〃ブガイシャ〃・・・って。






ダレに・・・何言ってんだよ・・・・・??






この・・・オバサン…。


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