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第32章 最高の名前

幸せを望む娘に

あるまじき事を次々と言い放ち





数年ぶりに再会した娘に

突然手をあげる母親……。








良いお母さん・・・？



フツーの親・・・？








何…考えてたんだか・・・オレは…。






フツー・・・どころか





オカアサン・・・どころか…





親どころか・・・・・これじゃ









これは・・・〃毒親〃だ。








『ﾌｩ･･････アンタを産んだことは…

あたしの人生で・・・唯一にして

〃最大の失敗〃だわ･･･』






『アヤメ…さん・・・っ』





『っっ･････』







ぴくっ……






アイルの肩が震えた。









毒親・・・

アイルの母親は…

それでもまだ飽き足らず




親として

あるまじき事をアイルに吐き続ける。







『おか…あ…さ・・・』





アイルが母親の足元に

すり寄って手を伸ばす。







『離しなさい･･･』





無情なまでに

母親は

アイルのその手を払い除けた……。





『離しなさいって…言ってるでしょうっ！』







そして再び

アイルに……手をあげようとする・・・。











この・・・母親(おや)にして…









この娘(こ)・・・なし・・・だぜ…っ！！！








もう・・・ガマンならない･･･っ。