この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Best name
第32章 最高の名前
ソウタさんの一喝の後



母親は、くるっと向きを変え

ソファの上のバックを手にすると

直ぐ様出口に向かおうとした。







ゴトン・・・。







オレはアイルから手をはなし




床に落ちたモノを拾い上げて

母親を呼び止めた。







『・・・落としましたよ』





母親のバックから

転げ落ちた・・・小さな箱…。





アイルの・・・〃お母さんへ〃の贈り物。








『・・・・・・いらないわ』





そう言って去ろうとする。








『待って下さい・・・』





オレはその人の前に立ち

道をふさいだ。







『お持ち下さい・・・』





グイっと……強引に

小さな包みを

そのバックに押し込んだ。






『これは・・・

アイルの気持ちの〃塊〃ですよ

オカアサン・・・』






『・・・・・?』





『これは…アイルが

あなたのことを

お母さんのことを

ずっと想っていた・・・という

お母さんを

大好きだという〃証〃です。

だから・・・

忘れずに・・・・・お持ち下さい』








皮肉にも…アイルと同じ顔

同じ香りの漂ってくる母親…。







『ふふ・・・〃軽蔑してます〃

・・・って言いたいの?』






『・・・・・・』





『~にしても・・・フフっ

随分と大きな…
〃頭の位置の高い〃お婿さんね?

こんなに人に〃見下ろされた〃の
私…初めて・・・』










・・・ちっ



なんの挑発だよ……。



かったりぃな・・・。








アイルに代わって

ひっぱたき返してやりたいくらいだが…






まさかこんな異常事態になるなんて

思ってはいなかったが




オレは…例え何があっても

取り乱さないと

決めていたから……。






だから余計に

オレがキレてしまうワケにはいかない。






これ以上アイルを・・・苦しめない。










アイルを守るのは・・・・・オレだ。



/986ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ