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第32章 最高の名前

応接室でソウタさんと二人になる。





『ﾊｧ･･････すまない、リョウキ』



『え･･･？』




ソウタさんが頭を抱えた。







ソウタさんが

謝る理由なんか・・・どこにもない。








それでもソウタさんは

〃責任を感じている〃

と言うように、こう言った。








『･････会わせるんじゃ・・・なかった』







結果論・・・。





そう言ってしまえば

そうかもしれない･･･。





まさかこんなことになるなんて

思ってもみなかった。







それは・・・オレも同じで






オレは･････間違ってたのか？







チクショウ・・・。









なんで･････なんでだよ







どうしてアイルから

また笑顔を奪うんだよ。






どうしてアイルに

幸せを許してくれないんだ・・・





これじゃぁオレは…



オレのした選択は



結果･････アイルを傷つけただけだ。




アイルの心の傷を


えぐって・・・えぐって






新たに・・・心に

大きな傷をつけただけだ。





チクショウ……





なんで・・・・・こうなるんだよっ･･･。