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Best name
第32章 最高の名前
【父親】








ソウタさん宅についても
結局アイルは落ち着かず



『アイル~…お前、上で休んでろ~?』




ソウタさんに促されて

アイルは二階の部屋に閉じこもっていた。








ピンポーン……。






そして姿を現す、その人に…。







〃あぁ・・・なるほど…〃






オレは頷いた。





細身でスラッとした

いかにもビジネスマン風の

スーツ姿の中年男性。





どこか色気がある・・・整った顔立ち




間違いなく・・・・・アイルの父親だ。





仏頂面…?とは違うか

あまり表情豊かそうにはみえないが



落ち着いた

やんわりとした雰囲気を醸し出す





アイルの持つ

やわらかい雰囲気や…輪郭

母親と微妙に違う所を



キレイに

この父親(ひと)が埋めている

・・・といった感じだ。






なるほど…アイルは確かに

両親をちょうど

足したような顔をしている。





温厚そうな雰囲気の父親…。






・・・・・・どなたかのように

豹変したりして・・・・・・なんて




心のどこかで

思わずにはいられなかったが…。





(実際の所…ジョーダンじゃねぇぞ

金輪際・・・・・御免だ)









『慶太郎さん・・・・・お久しぶりですね』



ソウタさんがアイルの父親に
改めて、そう声をかける。





『……』






え・・・?




無言……?




オイオイ・・・・・?





と思いきや






その人は…黙って

ゆっくり・・・深く

ソウタさんに頭を下げた。







無言・・・無表情・・・





一見するとそうなんだが





オレには・・・なんとなく

わかったんだよな。






硬そうな表情の中に

見え隠れする感情…。

これは・・・きっと







〃返す言葉もない〃







と言った表情で

ソウタさんに一礼している。







オレは・・・そんな気がしたんだ。






似たような…




そっくりな表情(もの)を




昔、どこかで見たような気がしたから。
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