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第32章 最高の名前
『アイルのお母さんは
本当に真面目で頑張り屋で

勉強も…それこそ
スポーツだってできる人だったよ。

父さんは大学で知り合ったけど
それはそれはもう…。

だけどねアイル・・・そんなママにも

どうしても
わからないことがあったんだ…』





『…なぁに・・・・・・それ?』






オレも思わず息をのむ。

















『〃母親〃・・・というもの…。

早くに
お母さんを亡くして…それでいて

お手本になる〃親〃も
いなかったママは・・・』






アイルのまばたきが速くなっていく。









『ママは・・・

アイルの〃愛し方〃が

わからなかったんだ・・・』









『・・・・・・』





『アイルの愛し方が

わからなかった・・・だけなんだ』







……。






『お手本がいない…。

どうやって〃お母さん〃に
なれば良いかわからない

自分を叱ってくれる・・・親もいない…。

そんなママが…強く思っていた事は

アイルに・・・娘には

〃自分と同じ苦労はさせたくない〃

と言う事だったんだろうね・・・』





『・・・』




『ろくに学校にも
行かせてもらえないとか…

親のせいで人から
白い目でみられたりだとか

そんな・・・
惨めな思いはさせたくない…。

それだけを思って

〃立派な母親〃になろうと…
していたんじゃないのかな』




『・・・ママ』





娘が・・・不自由しないように



お腹いっぱいご飯を食べられて

普通に学校に行って…

友達を作って・・・遊んで




学歴をつけさせて

ちゃんと生きて行けるように

〃幸せに〃なれるように…。



自分の親を反面教師にして…

娘の幸せを考えて




そのために働いて・・・働いて

その地位を築いた




それが娘の

幸せに直結すると信じて…。





元夫である
アイルの父親から語られるのは

そんな、アイルのお母さんの
知られざる一面。





ちなみにアイルの母親は
頭がキレるだけでなく



経営する会社では

従業員に、とても手厚く

特に女性が働きやすいように、と尽力する

従業員思いの慕われる社長なのだとか……。
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