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第4章 ー女の匂いー

それでも…

「好きなとこ選んでいいよ。」

買った物を少し大きめの鞄に入れてあるから、パッと見、旅行者。何か聞かれても言い訳にはなる。

「じゃ、ここ！！ﾋﾗﾋﾗあるとこがいい！！」

『天蓋付き？真美の好きなﾌﾟﾘﾝｾｽのﾍﾞｯﾄﾞも…』

「はいはい。行くよ。」

ﾎﾞﾀﾝを押して、鞄片手にｴﾚﾍﾞｰﾀｰに乗り込んだ。

「窓もないんだね。」

全てが楽しいのだろう。部屋に入ったあとも、真美の興奮は醒める事はなかった。