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姉ちゃんと○○○
第19章 姉ちゃんと繋がる
僕は姉ちゃんに電話する。

でも、姉ちゃんは出ない。

道着に着替えて稽古してるならば、スマホは手元にないはずだ。

あるいは、出稽古を口実に呼び出された姉ちゃんは、もうすでに…?!

僕の心は焦る。


とにかく南部大学に行こう!!

僕は炎天下の中、駅まで自転車で行き、そこでタクシーに乗り換える。

それが一番の近道だ。

南部大学に着いたら、案内掲示板を見て、武道場へと走った。


武道場は古式な瓦葺きの建物だ。

武道場の引き戸を開けようとする僕。

でも、鍵が掛かっていて開かない。

でも、数足の靴が外に置かれている。

姉ちゃんの靴もある!!

僕は必死になって引き戸を叩く。
「開けてくださーいっ!」

「なんだよー!」
中から男性の声がする。

「開けてくださーいっ!」
僕はもう一度言う。

「今は稽古中だ。 開けられない!」
中からの声だ。
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