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月夜の時間
第10章 修復
「苦手を通り越して吐き気がする。」

亜里沙の手首を掴んでいるのは賢治だった。

「賢治…」

「また俺の大切な人に首つっこんでいじめてんの?

次、許可なくここに来たら

今度こそ親父にバラすから。」

後退りする 賢治の義母。

「そんな怖い顔しないでよ。

わっ…分かったわ。ごめんなさい。」

カギは空いてたので賢治ともう1人小学生が

入ってきた。

「母さん!探したよ。

今日買い物行く約束だよ?」

「雄也…」

「賢治君の弟さん?」

亜里沙は雄也に近寄る、

目元が賢治君と似てる…

「お姉さん!兄ちゃんの彼女?」

おぉっ…確信ついてくるわね…雄也君…

「ち…が」

「こら雄也っ、違うわよ!友達よね?賢治。」

亜里沙の服からスマートフォンが落ちた。

待受にはあの日みた流星群だった。

「違わない。」

賢治は無言で亜里沙にスマホを返す。

真っ直ぐな瞳で亜里沙へ近づく。

「え…」
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