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第1章 鬼の教師

「さようなら…。」
「あぁ。気を付けろよ。」

優しく声を掛けるが、反応はない。一通り生徒が出たのを確認すると、高学年の昇降口の鍵を締める。

「今の内に、買ってくるか。」

一旦、職員室に戻り、声を掛けてから近くのｺﾝﾋﾞﾆで飯や飲み物を買って、また戻る。

「じゃ、神谷先生。お疲れ様。」

最後に残ってた同じ理科担当の米倉教諭が、一言いい出ていった。誰もいない職員室は、静かだ。