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知らぬが仏
第1章 鬼の教師
「さて、見てくるか…。」
1年の教室から、順に残ってる生徒が居ないか、確かめて鍵をかけていく。
5年2組の教室から、話し声がした。
ガラッ…
「あっ!!」
「やっべ!!」
田辺篤と榎楓だった。最近、榎は急に大人っぽくなってきた。
「勉強か?」
「はい。明日、算数のテストあるんで。」
榎が、俺に答える。
「帰る時には、声かけろ。職員室には、いると思うから。」
「ありがとうございます。」
「先生、分数の…」
「俺に聞くな。榎に教えてもらえ。」
それだけ言って、他の教室を見ていく。中には、俺を毛嫌いする先生もいるが、ほんの一握りだけは普通に話したり、チョクチョク教務室に遊びにくる生徒もいる。あのふたりもそうだ…
1年の教室から、順に残ってる生徒が居ないか、確かめて鍵をかけていく。
5年2組の教室から、話し声がした。
ガラッ…
「あっ!!」
「やっべ!!」
田辺篤と榎楓だった。最近、榎は急に大人っぽくなってきた。
「勉強か?」
「はい。明日、算数のテストあるんで。」
榎が、俺に答える。
「帰る時には、声かけろ。職員室には、いると思うから。」
「ありがとうございます。」
「先生、分数の…」
「俺に聞くな。榎に教えてもらえ。」
それだけ言って、他の教室を見ていく。中には、俺を毛嫌いする先生もいるが、ほんの一握りだけは普通に話したり、チョクチョク教務室に遊びにくる生徒もいる。あのふたりもそうだ…