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囚われの天使たち
第2章 支配

奈津子はキビキビと返事をすると、それまでの躊躇いを忘れたかのように、一気に短パンを下げて、足を抜いた。小麦色の、細くてしなやかな脚は、やや内股気味になっている。

「どうした。全部脱ぎなさい」

男はさらに促した。奈津子は、まだパンツを脱いでいない。それも脱ぐように、男は命令したのだ。

「も、もう……やめてください。なんでこんなことするんですか。お願いです。もう助けてください。家に帰してください」

奈津子は泣き声をあげながら、頬に流れる涙を両腕で拭う。

「そんなこと許すはずがないだろう。言うことを聞かないならお仕置きだ。どうするんだ」

「嫌です。お願いですから、もうやめてください」

懇願する奈津子に向けて、男は溜息をついた。

「仕方がない、お仕置きだな」

言うと同時に、奈津子の腕をつかむ。

「嫌ああ! お仕置きは嫌です! ごめんなさい、ごめんなさい! 脱ぎますから許してください! お願いします!」

奈津子は必死に腰を引いて男に抗う。

「よし、言ったな。じゃあ、すぐに脱ぎなさい。少しでも逆らったらお仕置きだ」

「…………」

直後、男の平手が奈津子の頬を張り飛ばした。

「きゃあ!」

勢いで、奈津子はよろめく。

「返事をしろ」

「は、はい! すみませんでした!」

「早く脱ぎなさい」

「はい!」

奈津子は、短パンを脱いだ時と同様、勢いよくパンツを下ろして、足を抜いた。

「そうすれば良かったんだよ、始めから」

奈津子は覆うもののなくなった秘部を両手で隠し、足を内股にして佇んでいる。

「何をしている。立つ時は常に気をつけの体勢のままでいるんだ。気をつけをしなさい」
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