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囚われの天使たち
第2章 支配
まずは割れ目の周辺に、触るか触らないかくらいの、スレスレの間隔で指を這わせる。
奈津子は目を強く閉じ、この感覚に必死に耐えているようだ。動いたらお仕置き。それを意識しているのだろう。表情は必死だ。歯も噛み締めているらしい。その健気な表情を楽しんでから、男はいよいよ核心に迫った。
割れ目の間へ、中指を当てる。そして、中指の腹で割れ目を前後に擦る。ゆっくりと、押し付けるかのように……。
その動作を繰り返していくうちに、奈津子は限界を迎えたらしい。足が震え始めた。それでも構わずに、男は続ける。今度は奈津子の体まで震え始めた。もちろん、男には分かっている。奈津子が感じているのは快感ではない。むしろ不快であろう。そして羞恥であり、屈辱であり、怒りだろう。
そんな、人間として我慢するべきではない感覚のすべてに、奈津子は今、耐えているのだ。「お仕置き」を受けないようにする、というそのたった1つの理由のために。
男は指を止め、角度を変えた。割れ目に中指の先端が少し潜り込む。
「嫌!」
さすがに耐えられなかったらしい。奈津子は急に両手で顔を覆うと、その場にしゃがみこんでしまった。
「動いたな」
と男は冷たく言い放った。きっと奈津子も、無意識に動いてしまったのに違いない。男に言われてからすぐに理性を取り戻したらしく、直立の体勢に戻ると、
「すみませんでした!」
と大きな返事をした。しかし男は許さなかった。
「お仕置きだ」