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犬を飼う
第2章 首輪と散歩

「餌をやろうね。」

犬の餌入れにさっき食べたリゾットが入っている。

「まずはお座りの姿勢で待てだ。
私がよしといったら手を使わず食べるんだよ。今日はご馳走だが、これからは私の残飯だ。
口枷を外さないとな」

リンの口から口枷が外された。ヨダレが垂れる。
その口にご主人様がキスをする。舌を絡ませお互いにそれを味わう。スーツを着た紳士とお座り姿勢をした丸裸で鎖に繋がれている女。
支配するものとされるもの。
所有する喜びを感じるものと所有されることで喜びを感じるものの姿がそこにあった。

「よし、餌だ。」

リンは四つん這いで手を使わず餌を食べた。
ご主人様はリードを持ちリンの姿を見て、時々リンの頭を足で踏みつけた。

リンの顔は餌まみれになって餌を食べた。

ご主人様は優しく綺麗にリンの顔と足を暖かいタオルで拭いた。
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