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第1章 序章

グレーヘアがダンディな宮内には未知子と同じ年の娘がいるので、未知子の息子の年齢を聞いて驚いたり、未知子の人生に興味津々で、

「頑張って。応援するから」

と、温かく接してくれた。

ガリガリに痩せた貧相な城之内は新人などには関心がないのか、

「ああ、今度来る人？頑張ってね」

と、淡白な対応・・・。

若い割には若さが感じられない太めの村越は、

「新人さんか。。。今年は二人も多いね。ま、数字を、ノルマをクリアするために頑張ってね」

と、如何にも慎重居士。。。ノルマがすべてという感じ。

背が高く顔もそこそこでスポーツマンだった感じもする芳賀は、

「明日からくる子ってオバサンやん！ま、俺もオジサンやけど、よろしくな」

と、関西弁をしゃべる割には、栃木県出身の芳賀。。。

「俺、似非関西人やから。。。お笑いばかり見ていたら、うつってしもうたんや」

と、聞かれもしないことをべらべらしゃべる芳賀。第一印象からして馬鹿・・・。

未知子と同じく新入社員のはずの竹島は不在。社宅として借り上げているワンルームで引っ越しの際中らしい。

なので、この日は会えずに未知子は展示場をあとにした。